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『情留酒』誕生秘話【第2話】『鳴門金時焼酎』の源流(5) [心地よく酔える焼酎専科]

『情留酒』誕生秘話【第2話】
『鳴門金時焼酎』の源流(4)

●甘さは旨さではない


 
 「(前回の続き…)甘さとは違う、うま味というのは、
もっと別の何かがあると思うんです」と、元木社長。
甘みでも深みとコクのある甘さ、鼻孔や舌の奥に広がるこうばしさ、
蒸れたような懐かしい香り、そういったものが渾然一体(こんぜんいったい)となって、
なると金時やその焼き芋の魅力となっているのでしょうか。

元木さんは、ある考えに近づいています。それは、前回話に出た、
苦み成分に似た分泌物のこと。掘り出した芋の表面には、根が生える穴が無数に開いています。
掘り出してしばらく置くと、その穴から乳白色の液体が分泌されるそうで、
そうなると芋の劣化が始まると言います。

「夜に日に、なると金時のことを考えています。
でもまだ、はっきりしたことは分かりません。ただ、芋を焼いたときに、
こうばしい香りを放つのは、この分泌物が関係しているので
はないかと考えています」。

苦みが、どういうわけか、うま味の元であるのかもしれないと言うのです。
その答えは、きっと近い将来に、鳴門金時蒸留所で見つかることでしょう。
いや、永遠のテーマなのかもしれません。

なぜなら、鳴門金時蒸留所のスタッフは、なると金時にテーマを追うことを
真剣に楽しんでいるようで、また旨い情留酒をつくることに、夢中なのですから。

(第2話 おわり)

一言編集後記:
第1話、第2話にわたり、情留酒の誕生秘話を
テーマに紹介してきました。
第1話では、なぜ鳴門金時蒸留所の皆さんが
『なると金時』に、かくも夢中になっているのか。
その理由にふれました。第2話では、なると金時が秘めた謎に、
ほんの少しだけ迫ることができました。
そして、手探りと体験的データと熱い情熱によって、
旨い芋焼酎『情留酒』を極めようとしているスタッフの皆さんの姿が、
そこにありました。

さて、「甘さは、旨さにイコールではない」というテーマの答え。
出るのか、出ないのか。
いずれまた、このブログでご紹介いたします。
お楽しみに!(スタッフI)


取材協力 鳴門金時蒸留所:URL http://www.nkj.cc/
オンライン購入ページ:http://www.nkj.cc/09_buyitnow.html



詳しくは上記記事をクリック!!!





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