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なると金時の魅力を引き出す微生物の力(3) [通への近道]

なると金時の魅力を引き出す微生物の力

男子厨房に立つべし


鳴門金時蒸留所製造、情留酒「鳴門金時」「鳴門金時 焼き芋」

 「では、先生。科学者の立場から、芋焼酎とくに情留酒“鳴門金時”と
“鳴門金時 焼き芋”の美味しい飲み方を考察していただけますか」
 こう切り出してみました。

 「う〜ん、おいしい飲み方ですか。そうですね。飲む前の日に焼酎を
水で割っておいて、自分の好きな温度にあたためて飲むというのが、
九州ではよく知られた飲み方です。理論はわからないけれど、
焼酎と水が時間をかけてなじむのかもしれませんね。
田舎の友達と飲み比べていて、そういう結論で笑ったことがあります」

 「ありがとうございます」って、科学的な意見でないような…^^;)。
しかし、うまいものはうまい!でいいのかもしれません。

芋焼酎ことに情留酒は、そのままストレートでよし、
ロックや水割りで冷やしてよし、あたためてよしと、
いろいろな飲み方が楽しめるのが魅力。

たとえば、25度の“鳴門金時”をロクヨン(焼酎6に水4)の水割りにすると、
ちょうど日本酒くらいの度数となり、食前・食中酒としても存分に楽しめます。

岩田先生は「食後にもゆっくりと飲む」そうですから、きっとストレートの
すっきりとしたキレのある味わいがお好きなのかもしれません。

 「あたためると、まろやかな味わいと
芳醇な香りが、 格別」
(岩田先生)と、まぁ、
どう飲んでもおいしいということなのでしょうか。


唯一掲載許可をいただいた岩田先生の後ろ姿!

さて、こうなると、なると金時で造った芋焼酎に合うつまみが知りたい! 
のが人情。さっそくたずねてみました。
 「度数が高く、キリッとした味わいの芋焼酎には、
あっさりさっぱりしたものよりも、 こってりと油っこい肴が合うと、私は思います。たとえば、豚の角煮なんかよく作りますよ」

 ほかにも、ダイコンの千切りとホタテの貝柱(缶詰)の
酢和えなども好んで作られるそうです。
 男性の皆さん、今夜の芋焼酎の肴、
たまには奥さん任せじゃなく、
自ら厨房に立ってみてはいかがですか?
そして微生物に感謝しながら飲めば、
いっそう情留酒(芋焼酎)が
おいしくなるに違いありません。

(なると金時の魅力を引き出す微生物の力・おわり)

 

一言編集後記
 読者の皆さま、お待ちかねの岩田先生第3話・完結編でした。
微生物に感謝し、好みの飲み方を探し、肴は自分で作ってしまう。
今回の取材だけでなく、岩田先生の焼酎講義をもっと聴きたくなりました。
できれば、岩田先生の手料理と情留酒を味わいながら…。
もちろん、われわれ鳴門金時普及委員会(仮)スタッフも
自作料理を持参しますともっ!(スタッフ一同)

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取材協力:徳島県立工業技術センター
応用生物課専門研究員 岩田深也さん
http://www.itc.pref.tokushima.jp/

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なると金時の魅力を引き出す微生物の力(2) [通への近道]

なると金時の魅力を引き出す微生物の力

麹カビ菌と酵母菌に感謝感謝


徳島県立工業技術センター内にて

 焼酎づくりに欠かせないのが、麹カビ菌と酵母菌。いずれも微生物です。
前回の続きでいうと、情留酒の『鳴門金時』『鳴門金時 焼き芋』
(いずれも、蒸留元:鳴門金時蒸留所)の原料である『なると金時』に含まれる
デンプンを麹カビ菌が糖に変え、その糖をエネルギーにして酵母菌が働きます。

 その結果、ボクたちを魅了してやまないアルコールが発生するのです。
ブランド芋・なると金時と2つの微生物が織りなす絶妙なバランス。
これが、うまい情留酒の秘密なのです。

 ところで微生物の一方、麹カビ菌には大きく3つの種類が
あるのを知っていますか? 焼酎の瓶などに貼られた一括表示を
見ると白麹・黄麹・黒麹などと表記されているはず。

 「菌の胞子の色によって分けているのですが、
それぞれ性質も大きくことなります。その性質
の違いから黄麹は清酒によく使われています。
また白麹は黒麹から突然変異で生まれたもので、
白黒いずれも焼酎づくりによく使われます」

(徳島県立工業技術センター・応用生物課専門研究員・岩田深也先生)。

 黒麹は、デンプンを糖に変えるのと同時に、雑菌の繁殖やもろみの
腐敗を防ぐクエン酸を作り出す力が非常に強い微生物です。黒麹はキレの
いい味わいを出すとも言われますが、黒い胞子が衣服や蔵を汚すため、
現在ではクエン酸を作り出す力があり、周りが汚れにくい白麹が主流となっています。

こちらはどちらかというとマイルドな味わいの焼酎に仕上がるそうです。
また、黄麹はクエン酸を含まないため、焼酎には不向きとされてきました。

 このため比較的暖かい地方で白・黒麹を使った焼酎が、気温の低い地方で
黄麹を活かした日本酒がもっぱらつくられてきたのでしょう。

  「中には黄麹でつくられた焼酎もあります。
いずれにしても焼酎は嗜好品。白麹・黒麹
どちらの麹カビ菌でつくった焼酎にも秀でた
味わいがあって、自分の舌でパートナーを探す
しかないでしょうね」と、岩田先生。

次回は、そんな岩田先生が情留酒をいっそうおいしくいただく飲み方のコツと、
情留酒に合う肴(さかな)を紹介してくれます。お楽しみに!

(つづく)
 

一言編集後記
 岩田先生、今回もありがとうございました。
焼酎づくりに欠かせない麹カビ菌と酵母菌に頭が
下がる思いです。
いや実際、岩田先生は焼酎をいただく際に、
きっと微生物たちに感謝の祈りを捧げている、
そんな気がしてなりません。
ボクも今夜から見倣いたいと思っています。
(スタッフi)

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取材協力:徳島県立工業技術センター
応用生物課専門研究員 岩田深也さん
http://www.itc.pref.tokushima.jp/

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なると金時の魅力を引き出す微生物の力 [通への近道]

なると金時の魅力を引き出す微生物の力

身の回りは発酵食品にあふれている


写真提供:鳴門金時蒸留所

 なると金時から生まれる情留酒『鳴門金時』『鳴門金時 焼き芋』
(いずれも、蒸留元:鳴門金時蒸留所)は、その過程で、発酵という
段階を踏んでいます。発酵によってできる食品を考えてみると、
ボクたちの身の回りには情留酒をはじめ、多くの種類があることに気づきます。
たとえば、日本酒、酢、味噌、醤油、納豆、 キムチ、
パン、ヨーグルト
などなど。

 というわけで、今回は、発酵することで情留酒はなぜおいしくなるのか、
というよりも情留酒づくりに発酵が欠かせない理由について、
徳島県立工業技術センターに応用生物課専門研究員の
岩田深也先生
を訪ね、いろいろと教えていただきました。
ちなみに岩田先生は、微生物学の視点から、
プロの職人さんたちに焼酎および清酒づくりを指導して、およそ30年。
焼酎・清酒の大家として、結構広く知られた方だったりするわけです。


酵母/写真提供:徳島県立工業技術センター

 「なると金時が焼酎として生まれ変わっていく中で、麹(こうじ)カビ菌、
それに酵母が深く関わっています。彼らの健気(けなげ)ともいえる働きがなければ、
いかにうまい『ブランド芋・なると金時』といえども、
私たちを魅了してやまない情留酒に変身することはできないのです」

 次回は、そんな情留酒がどのようにして生まれてくるのか、
微生物たちの視点からご紹介します。

(つづく)
 

一言編集後記
 情留酒『鳴門金時』『鳴門金時 焼き芋』の誕生に深く
関わってこられた岩田先生は、実は福岡のご出身とか。
そしてもちろん焼酎も毎晩、欠かさずたしなまれているそうです。
そんな先生が「はじめて出来た情留酒を飲んだとき、
これは九州の焼酎を超えたな」と、正直感じたそうです。
焼酎大家をうならせた、ブランド芋・なると金時から生まれた
情留酒の秘密に、次回はさらに迫ってみたいと思います。
(スタッフi)

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取材協力:徳島県立工業技術センター
応用生物課専門研究員 岩田深也さん
http://www.itc.pref.tokushima.jp/

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バイオ技術者と農家の二人三脚(2)信頼関係が育てる、うまい芋 [通への近道]

バイオ技術者と農家の二人三脚

(2)信頼関係が育てる、うまい芋

 なると金時の苗は、農家が種芋・親芋をとっておいて、
翌年苗を育てたり、JAや苗の販売業者から購入したりといった方法で
入手されています。しかし、藍住町にある一宮バイオファームを頼る
農家では、まず2月から3月に種芋を持ち込み、翌年4月に植える苗を
育ててもらっているそうです。

 「農家さんとの付き合いは、長くなりますね。最低でも1年。
本当にいいなると金時を育てていくためには、5年、10年かかる
こともあります。この仕事を始めて20年あまりになりますが、
ずっといっしょにやってきている農家さんも少なくありません」

と、一宮バイオファーム代表の一宮健二さん。

 ところで、一宮さんは農家から預かった『なると金時』から
どのように苗を生み出しているのでしょうか。詳しいことは、
企業秘密と言うことで話してもらうことはできませんでしたが、
おおよその流れは教えてくれました。

まず農家から預かった種芋を発芽させます。発芽した若芽の先端から
少し下あたりにある成長点(茎頂分裂組織)を切り出し、その成長を
待ってまた切り出す。研究室(無菌室)で行われるこの作業は、
顕微鏡をのぞいて行う繊細なものといいます。

次に、切り出したたくさんの成長点は、ある程度育ってきたところで、
環境に慣れさせる順化という行程のため温室に移されます。
そこで大切にしっかりとした苗の元へと育てられていくのだそうです。

 「預けていただいた種芋から切り出した芽が、
何かの具合でだめになってしまったりしたら、
待ってくれている農家さんに申し訳が立ちません。
だから、預かってから出荷するまで、
気を抜くことはできませんね」

 
 なると金時の苗は、一般的には4月頃、ほ場に植えて、
早いところでは7月に掘り始め、10月くらいまで収穫作業が続きます。
一宮さんは、自分がつくった苗がうまく実をつけているか、
丈夫にそだっているか、と時間を見つけては農家さんと
その“ほ場(砂地の畑)"を訪ねて回るそうです。

 「良いなると金時を育てるためには、各ほ場に
合わせた苗を植えることが大変重要です。
同じ砂地の畑でも、場所が変わり、農家さんの
育て方が変われば、それに適した苗があるはずなのです。
だから、苗を納めた農家さんで、今年の出来はどうだったか? 
どんな作り方をしたのか? を聞き、
その中で良いなると金時を見つけて、
また来年の種芋にさせてもらっています」

 こうした取り組みの中で、バイオ技術者・
一宮さんと各農家との間に、しっかりとした信頼関係が
生まれているようです。それが、今年よりも来年、来年よりも
再来年というように、いっそうおいしい『なると金時』を
育てているのでしょう。

(バイオ技術者と農家の二人三脚 おわり)
 

一言編集後記
 農業におけるバイオ技術は、無菌室の中だけで行われて
いるのではない──ということが、今回の取材でよく分かりました。
近隣の農家さんが三々五々、一宮バイオファームに集まり、
談笑する中で、いっそうおいしい『なると金時』づくり
のヒントが生まれている。一宮さんが実際に畑に出かけて、
農家さんの話を聞くことで、来年の苗作りに具体的な
アイデアがわいてくる。そういう現場での、情報が最先端の
技術を支えているのですね。今回、取材にご協力くださった
一宮さんはじめ農家の皆さん、あらためてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。(スタッフi)

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全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』(3)挑戦する姿勢がチャンスを生む [通への近道]

全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』

(3)挑戦する姿勢がチャンスを生む


“阿波の逸品”フラッグ

 徳島県で、阿波の逸品販路拡大事業がスタートして2年。
この間、最前線でPRに努めてきた徳島県観光戦略局観光企画課物産
ブランド担当事務主任の多田恵子さんは、阿波の逸品たちが、全国に
羽ばたいていくために欠かせないものがあると気づいたそうです。

「阿波の逸品は、地元のメーカーさんが愛情を込め、自信を持って
送り出した商品です。とくに加工食品には、徳島の特産品が素材と
して多く使われています。おいしくないはずがないんです。それを
どう消費者の皆さんに手にとってもらうか、これからはそこを中心に
考えていかなければならないと思っています」

 多田さんたちは、県内外のふるさと見本市への参加、百貨店などの
バイヤーへのアピールなどを通して阿波の逸品PRに取り組んできました。
しかし、それだけでは多くの人に知ってもらい、手にとってもらうこと
は難しく、時間もかかりそうです。かといって、店頭に並べられた阿波の
逸品たちを一つひとつ、誰かがそばでお客さんに紹介していくことも
できません。そこでまず一つ目はパッケージやネーミングによる
アピールを再考してみることが挙げられます。

「たとえば、鳴門金時蒸留所さんにうかがったとき、レッテルの
商品カテゴリーが蒸留酒ではなく“"留酒になっていたんです。
えっ? 
どんな焼酎なんだろうって、とても気になりました。

職人さんたちが、ブランド芋・なると金時に正面から向き合い、
おいしい焼酎造りに傾ける情熱をエネルギーに、じっくり蒸留した
新ジャンルの焼酎なのだそうですね。そういった消費者に強く
訴えかける商品作りも大切なことだと感じます」
と、多田さん。



 そして二つ目は「メーカーさんも、ある程度のリスクを支払う姿勢
が必要ではないでしょうか」という点。先述のネーミングやデザインに加え、
販売の方法などについて、専門家のチカラを借りることも、いっそうの
飛躍に向けた一つのリスク(投資)として、ときには必要なことなので
はないでしょうか。

「スダチやユコウ、ユズを有機農法で生産している農家さんの例が
あります。話題の有機農法ですが、それだけではPR力に欠けるため、
有機農法で育てた柑橘を使ったジュースや調味料づくりに取り組んで
います。いろいろなリスクを乗り越えて、新しい視点からの加工食品
生産に挑戦しています」

 くだんの農家の方は、比較的高齢の方と聞きました。
それでも新しいことにチャレンジしていく姿勢を持ち続けています。
多田さんのところに頻繁に相談に訪れもし、小さいながらもジュースや
調味料を生産する工場も建てたそうです。そうした努力の結果、ある大手
流通会社からオファーが舞い込んできたといいます。『有機農法による
加工食品』と『ひたむきな農家』が、キーワードだったそうです。

「小さなきっかけに過ぎないかもしれません。でも、そこに新たな
チャンスがきっと生まれてくるに違いありません」
と、多田さんは
期待を込めた口調で語ってくれました。


フラッグのコピー“ええもん ようけ”は
“良いものが たくさん(ありますよ)”の阿波弁

今回、多田さんにお話をうかがって、なると金時を素材にした加工食品
をはじめ、阿波の逸品たちが、新たな挑戦によってきっかけをつかみ、
大きく花開いてくれることを、われわれ鳴門金時普及委員会(仮)も
願わずにはいられないのです。

(全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』 おわり)

取材協力:徳島県観光戦略局観光企画課
物産ブランド担当事務主任 多田恵子さん
http://awa-arudeyo.net

一言編集後記
 多田さん、お忙しい中、楽しいお話をありがとう
ございました。多田さんをはじめ、徳島県観光戦略局
観光企画課物産ブランド担当の皆さんのご活躍で、
今後、阿波の逸品が天高く飛翔されますよう
お祈り申し上げております。(スタッフi)


鳴門金時蒸留所:URL http://www.nkj.cc/
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全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』(2)阿波の素材に惚れ直す [通への近道]

全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』

(2)阿波の素材に惚れ直す

 前回に続き、徳島県庁をたずね、徳島県観光戦略局観光企画課物産
ブランド担当事務主任の多田恵子さんにお話をうかがっています。

自然豊かな徳島県で生産されブランド化が図られている、なると金時
をはじめとした魅力的な産品をベースに、さまざまなアイデア加工食
品が生まれ、多くの人に食されるのを待っています。

「消費者に知ってもらい、味わってもらえれば、
きっとファンになっていただけるすばらしいも
のばかりです。阿波の逸品に登録してもらった
商品については、特に自信を持って全国におす
すめしていきたいと思っています」

 多田さんは、これまでに県内だけでなく東京・大阪など大都市圏で
行われるふるさと見本市に地元メーカーとともに参加したり、百貨店
のバイヤーと地元メーカーとの接点を設定したりと奔走されています。




東京での物産展示会の様子

「地元メーカーさんにおじゃまして、生産の様子を見学したり、
問題点をうかがって、PRに役立てています。もちろん鳴門金時
蒸留所さんにもうかがいました。

余談になりますが、そこで『情留酒・鳴門金時』をいただいて、
芋焼酎のイメージが、激変といっていいくらい
変わりました。香りも味も癖の強い焼酎を想像
していたのですが、味わいふくよかで、のどご
しも柔らか、とにかくおいしい(笑)。

ちょうど『情留酒・鳴門金時 焼き芋』の仕込み用にこんがり焼か
れた、なると金時の焼き芋があったので、それもいただきました。

これぞ焼き芋といった感じで、ああ、これならおいしい焼酎ができ
て当たり前だなぁって感じたものです」

  全国的にも秀でた阿波ブランド。そうした素材
を贅沢に使った阿波の逸品を広く普及させてい
くために、メーカー個々のPR方法にもカギがある

と、多田さんは考えるようになったそうです。そのため今年度は地元
メーカーを対象にした相談会や勉強会も企画しているとのこと。


他県から講師を招いての勉強会

 モノは良い…それを消費者に手にとってもらうために何が必要なのか。
次回は、多田さんが阿波の逸品販路拡大事業に関わる中で、実際に肌で
感じ、見えてきた方向について紹介します。

(つづく)

取材協力:徳島県観光戦略局観光企画課
物産ブランド担当事務主任 多田恵子さん
http://awa-arudeyo.net

一言編集後記
 どこかで読んだ本の中で、古くからある全国各地の
特産品の多くは、江戸・元禄時代の繁栄(バブル)と、
それに続く享保のデフレ期に形成されたそうです。
とにかくデフレ期には、次々と新商品を投入して売上げ
の下落を食い止めないといけませんから、商品は多産多
死にならざるを得ない。その中から、新しい時代の商品
が生まれてくるのだそうです。

実は本ブログの取材を通じて、そうした動きをひしひ
しと感じていて、きっと市場を賑わす商品がここ徳島
からも出てくるのではないかと大いに期待しています。
(スタッフm)


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全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』(1)なると金時も奮闘中 [通への近道]

全国へ羽ばたけ『阿波の逸品』

(1)なると金時も奮闘中

「なると金時イコール徳島県のイメージが定着してきた」と聞けば、
その周知に情熱を傾ける鳴門金時普及委員会(仮)スタッフとしては、
うれしい限りなのです。

そんな耳に心地よい、春の草原を渡るそよ風の言葉を聞かせて
くれたのは、意外にも徳島産品のブランド化を図っている
農林水産部とくしまブランド戦略課の担当者さんではなく、

徳島県観光戦略局観光企画課物産
ブランド担当事務主任
多田恵子さんでした。

 というわけで、今回我々は徳島県庁に担当課を訪ね、
お話をうかがっています。多田さんは、徳島が誇る阿波のブランド芋・
なると金時をはじめ、スダチや鳴門わかめといったブランド産品を
原料にした加工食品および工芸品の販売促進とその支援に取り組んで
いらっしゃいます。

 まずは、物産ブランド担当のお仕事についてうかがってみました。

「2年前の平成17年度に阿波の逸品販路拡大事業(※)
がスタートしました。これは県内のメーカーさんに
広く声をかけ、それぞれの商品を阿波の逸品として認定し、
県を挙げて応援していこうという企画です。

この2年間で、食品138品目、工芸品24品目が
リストに掲載され、今年度も募集を続けています。
私たち物産ブランド担当は、これら阿波の逸品を
増やし、そして全国にPR、販路の開拓・拡大を
図っています。」

 さっそく、なると金時を原料とした加工食品を中心に、
阿波の逸品の販路拡大策などについて具体的に聞いてみました。

(つづく)

※ 阿波の逸品販路拡大事業
(リンク先 http://awa-arudeyo.net/hanro.php

取材協力:徳島県観光戦略局観光企画課
物産ブランド担当事務主任 多田恵子さん
http://awa-arudeyo.net

一言編集後記
 多くの品目が『阿波の逸品』としてリストアップされる中で、
なると金時を原料とした加工食品は1割に迫る奮闘ぶり。
もちろん当ブログのメインスポンサー・鳴門金時蒸留所さんの
『情留酒・鳴門金時』をはじめ、以前ご紹介した和菓子の老舗・
栗尾商店さんの『鳴門うず芋』も名前を連ねています。
次回は、なると金時を素材とした加工食品など『阿波の逸品』
の販促に向けた具体的な取り組みなどについてご紹介します。
お楽しみに!(スタッフi)


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ブランド芋であるために【第2話】うまい!の理由(2) [通への近道]

ブランド芋であるために【第2話】
うまい!の理由(2)

●ここにも居た!熱い『なると金時』ファン


今回、取材に応対していただいているJA全農の田中さんが、
おもむろに応接コーナーの席を立ちました。

そのまま同じフロアにある自分のデスクに向かうと、引き出しを開け、
中を探っている様子。そして直に戻って来られたその手には、
20cmほどに育った赤紫色の見目麗(みめうるわ)しい
『なると金時』が握られていました。

鳴門金時普及委員会(仮)スタッフと、当日、取材に同行していただいた
当ブログのメインスポンサー・鳴門金時蒸留所の馬島室長さんの合計3人に1本ずつ、
「どうぞ」と分けてくれました。「ボクはね、ホンマに、なると金時が大好きなんですよ。
焼いて食べるのが一番ですが、この芋は冷えてもおいしいんです。

冷めた方が甘みが出るくらいです。それにね、サツマイモとオナラは
セットで言われますが、なると金時のオナラは臭くないってもっぱらの
評判なんですよ(笑)」と、田中さん。頑張る芋農家を支え、
流通の面から『なると金時』を応援する熱心なファンが、ここにもいらっしゃいました。

(おわり)

一言編集後記
JA全農とくしま園芸部、直販・戦略グループリーダーの田中耕治さん、
さらにお忙しい中、同席していただいた同部・次長直販・戦略グループサブリーダーの
磯田尚文さん、同部・営農開発グループサブリーダーの祖父江通暁さん、
楽しいお話を聞かせていただきありがとうございました。

また、取材に同行していただいた当ブログのメインスポンサー・
鳴門金時蒸留所の馬島室長さん、お手間をいただきありがとうございました。
ところで、田中さんのデスクの引き出しから、なると金時が出てきたのには驚きました。
芋農家の皆さんの情熱を語っていらっしゃった田中さんに、
激しく熱いモノを感じました。

ただ、いただいた『なると金時』が生だったために、
家に帰ってトースターに入れ、焼き上がるまで、
大変もどかしい思いをしましたよ^^)。
(スタッフi)


ブランド芋であるために【第2話】うまい!の理由(1) [通への近道]

ブランド芋であるために【第2話】
うまい!の理由(1)

●闘志にも似た芋農家の情熱


取材に対応してくださった田中耕治さん

今回は、流通の視点からお話を伺おうと、
徳島市佐古に本部を置くJA全農とくしま園芸部に、
直販・戦略グループリーダーの田中耕治さんを訪ねています。

さて、第一話の(2)では、ブランド芋『なると金時』に欠かせないのが、
芋農家の情熱であると紹介しました。
もちろん田中さんに、情熱の内容をすかさず質問しています。

「分かりやすいのは、ほ場づくりに傾ける姿勢ですね。
ほ場には海砂が絶対条件ですが、これがなかなか手に入らないんです。

一度入れた砂も長く使っていると風に飛ばされたり、
ミネラルが無くなってしまったりで、どうしても補充が必要になります。
そこで少ない機会に高いお金を支払って砂を確保しているのです」。

現在、環境面から勝手に海の砂を持って行くことはできなくなっているそうです。
つまり昔ながらの『なると金時』づくりは、
かなり難しくなっているのが現状なのです。

「それでも、本物のなると金時を育てるために、農家の人たちは懸命に、
自分たちのほ場を守っています」。以前、雨が染みこみ過ぎないように、
ほ場一面に被せた黒い覆いに、たっぷりたまった雨水をヒシャクで
すくっては外に出す、気が遠くなりそうな作業を行う農家の方を見たことがあります。

どのサツマイモよりおいしい『なると金時』を作りたい、
いや、どの農家よりもうまい『なると金時』を育てたいという、
闘志にも似た情熱が、確かにその背中から立ち上っていたのを思い出しました。

(次回へ、つづく)

【お知らせ】
当ブログのメインスポンサー『鳴門金時蒸留所』
社名変更一周年&『情留酒 鳴門金時 焼き芋』発売を記念して
開催している『みんなの川柳大募集!』。
応募の締め切りは、本日20日(日)までとなっております。

メールでも簡単にご応募できますので、ぜひご参加ください。
下記の記事イメージをクリックしてください。


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ブランド芋であるために【第1話】(2) [通への近道]

ブランド芋であるために【第1話】(2)

●なると金時のふるさとはどこ?

正式な表記、名称を商標登録されたと聞いて、またしても、
ひとつの疑問が頭の中にムクムクとわき上がってきました。

それは、日本全国どこの畑に植えられても、苗づるが
『なると金時』であれば、育った芋は『なると金時』
となるのかどうか? という点です。

JA全農の田中さんは「う〜ん」と、
困ったような表情をうかべながらも、やおら口を開いてくれました。

「ほ場の具合、地域、それから農家の情熱がそろってはじめて、
なると金時の美しい姿やほかにはない甘みやうま味が備わるの
だろうと考えています」。

ほ場とは、作物を育てる田畑のことですが、
昔から海砂が土の代わりに用いられ、また主な生産地も鳴門市里浦、
大津、板野郡松茂町、北島町、徳島市川内町あたりととらえている様子。
おおむね吉野川河口域の北岸南岸あたりで生産されるものが、
ブランド芋『なると金時』となっているようです。

いずれにしてもブランド芋『なると金時』を名乗る条件として、
苗づると生産地があり、そしてもう一つ、欠かせないのが、
苦労をいとわない芋農家の情熱です。その情熱とは・・・。

(第2話『ブランドであるために』へ、つづく)

一言編集後記
“なると金時”が全国的に知られるようになったのは、
ここ数十年のことだそうです。
如何にして“なると金時”がブランド芋として
認知されるようになったのかを次週お送りしたいと思います。
(スタッフM)


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