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芋畑から【第2話】ブランド芋『鳴門金時』生産農家〜林正史さん〜(中編) [芋作りのプロフェッショナル]

●旨い芋が育つ、いい畑があります。




松茂町で専業農家を営む林正史さん、林賀代子さんの芋畑では、鳴門金時が
収穫のピークを迎えていました。鳴門金時は3月末から6月半ばにかけて苗を植え、
早堀なら7月末には収穫が始まり、11月初旬にかけて最盛期となります。

「今年は7月に雨が多くて、多少日照不足でしたが、それでもいい芋が育っていますよ」
と正史さん。鳴門金時の苗が植えられた50mの畝(うね)を約15分かけて、
芋掘機がゆっくりと掘り起こしていきます。
1本のツルによく育った鳴門金時が4〜5本ずつついているのが理想的なのだとか。
それをLサイズ(250g〜350g)、2Lサイズ(350g〜500g)、
3Lサイズ(500g以上)に分け、大切にカゴに収めていきます。

「芋の表面に細かいヒビが入っていると完熟している証拠。
甘いんでよ」と、林賀代子さんが笑顔で教えてくれました。
5年ほど前、ご主人が急逝されたため、それまで会社勤めをしていた、
息子の正史さんが3代目として、芋農家を継いだそうです。

●農家も鳴門金時も、みんなの思いに支えられています。



以来、芋農家の3代目として、鳴門金時に向き合ってきた正史さんは、
これまでの歩みを次のように振り返ります。
「最初は、よう分からんかったけど、小さい頃から親父の仕事は見てきたから、
多少自信はありました。それでも母や周囲の農家をやってる先輩たちが師匠。
みんなが教えてくれんかったら、なかなか難しかったと思います」。

畑の土は、盛り上げた畝の高さを含めて80cmの深さが必要で、
水はけをよくするために『手入れ砂』という塩分を抜いた海砂が
欠かせないのだそうです。しかし、今は海砂を自由に取ることは禁じられているため、
健康で質のいい土を作ることがこれからの課題だと正史さんは言います。

旨い鳴門金時を育てるために、いい畑をつくること。それが3代目となった
正史さんの毎年の目標となっているようです。

(第3話へ続く)


一言編集後記:
取材に行ったのは、この冬の初め頃、急な取材にも快くご対応くださり
本当に感謝しております。次回は早くも最終回の第三話です。(TM)


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