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世界で笑顔を育てる和菓子の人(2)銘菓のモチーフは藤の花 [甘くて懐かしいお菓子たち]

世界で笑顔を育てる和菓子の人

(2)2度熱を加えることで、甘みが出る

取材中「まぁ、お茶でもどうぞ」と、岡萬本舗店主・岡田健次さんが
すすめてくれたのは焼き芋にそっくりの饅頭菓子でした。

菓子盆に入れられたその和菓子は、よく見れば大小2つ。
「これは当店の商品の中でも人気が高い“鳴門金時おいもの親子”です」。

小さいほうをいただき半分に割ると、焼き芋そのままに小気味良く破れる皮の下には、
ホクホクとした餡が詰まっています。

口に入れるとしっとりとした中にもホロホロとこぼれる感じといい、
こうばしくやさしい甘みといい、まさに焼き芋。
そして…??? これはココア? 「子芋はココア風味、大きい方の
親芋はシナモン風味で仕上げとるんです。
どちらもなると金時のうま味を引き出すのにとても相性がええんでよ」。

確かに、これは、ハグハグ…うまい。
「これがでけるまでには、結構苦労しました。
焼き芋のポロッとこぼれる感じがなかなか出せなかったんです」。
その答えは2度焼きにあったそうです。

一度加熱したそれぞれの材料を一度冷やし、あらためて材料を合わせて
もう一度焼くといったことだったそうです。
ちょっとしたアイデアなのかもしれませんが、いつも「なると金時」
「和菓子」のことを考えているからこそ生まれた発想なのでしょう。

それは、家庭で焼き芋をおいしく仕上げるコツを教えてくれたことでも分かります。
「なると金時で焼き芋をつくる時も2度焼きがおいしいんでよ。
なると金時の甘みは、生のうちは真ん中あたりにはあるんだけど、
皮に近い外側には少ないんです。

ラップをして3分ほど電子レンジにかけ、冷ましたものを今度は
オーブンかトースターで焼いてやると全体が甘い焼き芋に仕上がるんです」。
読者の皆さん、ぜひお試しになってはいかがですか? 
さて、次回はそんな岡田さんに、なると金時への思い、
お菓子づくりでの発想法などについて聞きます。

(次回へ、つづく)

取材協力:岡萬本舗
HPアドレス:http://www.okaman-honpo.com

風土菓 岡萬本舗



一言編集後記
ん〜。こんな素敵なお菓子(おいもの親子のこと)
があるとは、全然知りませんでした。
ふじ餅しか眼中になかったんです。
店内をよく見ると、他にもたくさんの種類のお菓子が!
これからは、ふじ餅だけじゃなくて
いろいろ買わさせていただこうと思います。
(スタッフm)





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