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世界で笑顔を育てる和菓子の人(1)銘菓のモチーフは藤の花 [甘くて懐かしいお菓子たち]

世界で笑顔を育てる和菓子の人

(1)銘菓のモチーフは藤の花


地福寺(徳島県石井町石井)

徳島県石井町石井にある地福寺の境内は、4月下旬から5月上旬にかけて、
薄紫色の藤の花の甘い香りに満たされます。
その地福寺の国道192号を挟んだ南隣で、100年余りの歴史を重ねてきた
和菓子の老舗が、明治35(1902)年創業の“風土菓 岡萬本舗”です。

名物は、地福寺境内を彩る藤の花に見立てた“か津らふぢ餅”。
店主の岡田健次さんが境内の藤と銘菓の歴史を話してくれました。

「寛政年間(1789〜1801)に、当時の住職だった隆淳上人さんが
植えた一株の藤樹が始まりと言われとります。

200平方メートル余りの藤棚に、毎年人の背丈を超える薄紫色の藤の花が
垂れ下がる風景は、地域に住む私らの誇りになっています。

当店は、創業の頃から山門の前で、参拝客やお遍路さんに“お接待”を
させていただいていたのですが、その際のお茶請けとして生まれたのが、
ふじ餅なんですわ」。

“か津らふぢ餅”は、もち米と和三盆を使ったやわらかな和菓子で、
藤の花色は鹿児島産紫芋で着色されています。
見た目の美しさや、ほんのり甘くモチモチとした食感だけでなく、
防腐剤や酵素剤が添加されていない安心の阿波銘菓として、
多くのファンに長く愛されています。


か津らふぢ餅

ところで着色に紫芋が使われていると書きましたが、もちろん、
なると金時が主役の和菓子もちゃんと作られています。

その名は“鳴門金時おいもの親子”。
ネーミングにほのぼのとしたものを感じるこの銘菓については、
次回詳しくご紹介します。

(次回へ、つづく)

取材協力:岡萬本舗
HPアドレス:http://www.okaman-honpo.com

風土菓 岡萬本舗


一言編集後記
岡萬さんの“ふじ餅”は小さい頃から、
食べ親しんできたお菓子の代表選手。
国府町、石井町近辺の方なら「そうそう」と
頷いてもらえるのでは?
(スタッフm)


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